- 骨粗しょう症は骨折するまでは症状が出ないことが多く、年齢の影響と考えて治療されない方が多い病気です。
- 腰や大腿骨の骨折が起こってしまうと寝たきりになるリスクがあるので早めに治療しましょう。
- 特に女性では閉経後に骨粗しょう症の発症リスクが高くなりますので要注意です。
- また骨粗しょう 症が原因の骨折を1度経験された方は2度目の骨折を予防することが非常に大切です。お薬を飲まれていない方はまず受診されることをお勧めします。
骨粗しょう症(検査)
骨粗しょう症の検査には骨密度測定と血液検査があります。
どちらも当院で可能です。
費用の目安 | 1割負担の方 | 3割負担の方 |
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骨密度検査(腰 大腿2か所) | 約500円 | 約1400円 |
骨粗しょう症(治療)
骨粗しょう症の治療としては、以下の3つがあります。
骨粗しょう症(食事)
- まず痩せていることは骨粗しょう症のリスクとなります。
- 肉や魚などタンパク質をしっかりとりましょう。
- 骨粗しょう症に関連する栄養素としてはCa(乳製品や小魚に多い)、ビタミンD(鮭などの魚やキノコ類に多い)、ビタミンK(納豆 モロヘイヤ 小松菜に多い)など多岐にわたります。
- 特にビタミンDは不足していることが多いです。
- 塩分やアルコール、カフェインの取りすぎは注意が必要です。
骨粗しょう症(運動)
- 運動の目的は骨強度の増加と転倒予防です。
- 骨へのストレスがなくなると骨が弱くなり筋肉も衰えてしまいます。
- ややきつめのウォーキング、ジョギングや階段昇降など日常でできることをお勧めします。
骨粗しょう症(お薬)
- 骨粗しょう症は骨破壊(骨を壊すこと)と骨を作ること(骨形成)のバランスが悪くなって起こります。
- 高齢者の方の多くが骨破壊が増え、骨形成が減ることが問題になります。
- お薬としては骨破壊を抑えるものと骨形成を増やすものに大きく分けられます。
- 内服薬や注射などの治療を行います。
- 薬の種類としては主なものとして
- ビスフォスフォネート(アクトネル、ベネット、ボナロン、フォサマック、ボノテオ、リカルボン、ボンビバ、リクラストなど)(骨破壊を抑える)…飲み薬や注射があります。
- SERM(エビスタ、ビビアント)(骨破壊を抑える)…飲み薬です。
- デノスマブ(プラリア)(骨破壊を抑える)…注射です。
- テリパラチド(フォルテオ、テリボン)(骨形成を増やす)…注射です。
- ロモゾズマブ(イベニティ)(骨形成を増やす 骨破壊を抑える)…注射です。
- 他にビタミンD製剤やカルシウム製剤などがあります。
- 現在開発中の薬剤もあり、今後も増えていくものと考えます。
骨粗しょう症(治療の流れ)
骨粗しょう症が疑われる方
骨粗しょう症が原因の骨折をお持ちの方
1骨密度測定
骨の量を測ります。
2採血
他の病気が隠れていないかチェックし、 骨粗しょう症の状態を確認します。
3最適な治療をご提案
年齢や骨密度、採血の結果をみて最適な治療を提案いたします。
他の病気が原因で骨粗しょう症になっている場合は状況により希望される総合病院を紹介いたします。